鹿島美術研究 年報第1号
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期1984年4月11日から15日まで,アムステルダム大学において,同大学附属アラード・関係で,極東から唯一の参加•発表者であったにもかかわらず,旧知の人々に再会で出張国:オランダ(オランダ・アムステルダム大学)・西ドイツ間:昭和59年4月9日〜昭和59年4月21日日程:昭和59年4月9日大阪発国際シンポジウム(11日〜15日)海外における研究活動状況:ピアスン博物館主催による「古代ギリシア及び関連地域の陶芸に関するシンポジウム」が開かれた。オランダ最大のギリシア美術のコレクションを誇る,同博物館の創立50周年を記念して,今回のシンポジウムが開かれることになったのである。シンポジウムには,22ヶ国から266人の専門家が正式登録され,会議場には学生をはじめ一般参加者も交え500人を越える人々が講演に聞き入っていた。発表者としてノミネートされていたのは,16ヶ国79人の学者であった。筆者は,一昨年4月に開かれた「国際パルテノン会議(於バーゼル)」,昨年9月の「第12回国際古典考古学会議(於アテネ)」,同じく9月の「第2回アクロポリス文化財修復に関する国際会議」(於アテネ),そして今回と,3年連続してヨーロッパでの国際会議に招かれる幸運を得ているき,過度に緊急することもなく会議をエンジョイすることができた。シンポジウムは表記のタイトルの下に9(A)作陶技術,(B)陶芸工房,(C)陶芸の経済,政治及び社会的側面,そして(D)陶器の祭式上の役割の四部会に分かれて進行した。会議全般を通して,J・ボードマン教授(オックスフォード大)の「紀元前6世紀におけるアテネのイメージと政治の諸問題」,J.V.ノープル博士(ニューヨーク市立美術館)10日アムステルダム着-83-11日14日11時45分研究発表15日15日〜16日17日〜19日20日21日国際シンポジウム開会式閉会式ランデンヘ博物館にて調査西独ボーフム大学にて資料収集パリ発大阪へ大阪着

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