概概彬概7.アッシリア,バビロニア美術にみられる宗教儀式描写の研究8.鎌倉時代造像銘記の調査研究〔継続〕9.「メディチ家礼拝堂」におけるミケランジェロの宇宙論と助手の共同制作の実態,パトロンとの相互関係,契約書の内容と実際の制作,工房様式の変化等について文献的,実証的研究を行なう。研究者:富山大学人文学部助教授松島英紀元前第14世紀のアッシリア,バビロニアの彫刻(レリーフ)を素材に主要な宗教儀式との結びつきについて考察する。対象は新アッシリア,新バビロニア時代の主要都市から出土した神殿,宮殿の遺構,壁面レリーフ,神像,円筒印章などとし,美術的意匠図柄の上に宗教的場面がどのように表現されているか,それはどのように解釈されるか,また神殿や宮殿が儀式の場としてどのように利用されたかを考察し,古代メソポタミア文化の理解を一層深めたい。研究代表者:東京芸術大学美術学部教授水野敬三郎昭和58年より継続の研究で鎌倉時代造像銘記の収集で58年45件の実査撮影をしたが,今年中にその他の地域で60■70件の実査,研究をしたい。(共同研究)研究者:大阪府立大学総合科学部助教授中江一部国際交流援助ミケランジェロの「メディチ家礼拝堂」の諸図像に込められた異教的側面の中の古代の宇宙論を見出しサン・ミニアート・アル・モンテ教会の諸図像と比較することで,太陽中心のイメージの創造契機を明らかにし,個々別々に鑑賞されやすいミケランジェロの作品を,としての大きな論理的枠組の中に位置づけてみたい。23-
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