鹿島美術研究 年報第1号
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11.インド古代美術におけるグプタ様式の成立と展開10.室町彫刻の研究12.南薫造の日記,関連書簡の研究1982年南窯造の生家とアトリエを調査した際,煎造の美校時代から晩年までの油絵,13.天台浄土教系堂塔壁画の調査研究概一南都における仏所機構の成立と衰退一研究者:慶応義塾大学文学部助教授紺野敏文概要:室町時代の造像のあり方,作品成立の様相などが最も集約的に現われた南都を中心にとりあげることによって,各仏所の成立衰退の事情,仏師の系譜,作品の特色とその諸様相を明らかにしようとするものである。研究者:早稲田大学文学部非常勤講師秋山光文一部国際交流援助中国,日本の初期仏教彫刻に重要な影膊を及ぼしたとされるグプタ様式について,その成立の過程に関する研究は国際的にみても充分に考究されていない。そこで資料現地調査などによりグプタ様式の成立過程と地域的展開を究明したい。研究代表者:広島県立美術館学芸員岡本隆概要:水彩画200余点と日記帳,随筆,書簡など1,000点余発見された。これらの資料を分類整理しまとめることは,南煎造の全貌とその周辺を明らかにすることになり,わが国の近代美術史の研究に貴重な資料になると考える(共同研究)ー特に当麻曼茶羅と阿弥陀来迎図の相関性を主軸として研究代表者:奈良国立博物館仏教美術研究室長河原由雄概要:唐時代の将来品とされる国宝綴織当麻曼茶羅図及びこれを転写した多数の流布本の九品来迎図相を見ると,この大多数は舶載浄土図をヒントとして平安時代の天台系堂-24-

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