第25回国際高等文化講座出席10月1日ー10月3日10月4日ー10月8日パドヴァ10月9日〜10月13日10月13日〜10月26日10月26日夜〜10月28日ローマ10月29日〜12月1日パドヴァ(パドヴァ大学美術史研究室及びチーニ財団美術史12月2日〜12月3日12月4日第25回国際高等文化講座への参加は,とりわけマルコ・ポーロの東方旅行以後に顕著8月27日ー9月3日9月4日ー9月30日海外における研究活動状況:ヴェネツィア,ジョルジョ・チーニ財団主催の『ヴェネツィアと東洋』と題されたとなる東西交流史の中で,東西の芸術的交流関係がどのようであったかを端的に知るべく企てられたものであった。しかしながら,本講座で行なわれた講演及びセミナーの大半は,自然科学,医学,宗教学,経済通商史,文化史,文学といった研究分野に関するもので,美術史分野に割かれた講演・セミナーの数は予想外に少なかった。例年に比べ講座参加者数(約230名)は少なかったものの,確かに,全体としては本年度の講座も相当実り多きものであった。中でも,ヴェネツィア大学教授ウーゴ・トウッチのマルコ・ポーロと彼の後継者たるヴェネツィア商人たちとによる大胆な東方貿易についての2つの講演,グロッタフェラータのフランチェスコ派歴史古文書館々長クレメント・シュミットによる。13• 14世紀におけるモンゴル帝国内でのフランチェスコ派の業績に関する講演などは極めて質の高い興味深いものであった。一方,美術史分野に割かれた講演の比率の低さは,西欧,とりわけイタリアでの東洋美術史研究の現状をそのまま反映していると考えることもできる。というのは,美術史を扱った講演中,美術史学研究者によったものは,ヴェネツィア大学ジャン・カルロ・カルツァヴェネツィア}包ヴェネツィア,ジョルジョ・チーニ財団パドヴァパドヴァ大学教授F.Zuliani,助手EnricaCoriと共にロンヴァルディア州中世美術見学旅行レアルモンテ(シチリア州)までの移動旅行期間レアルモンテ(青柳正規氏指揮によるヴィラ・ロマーナ第3回発掘応援)研究所に於いて自主研究に専念)ローマ成田到着ただし,8月27日ー9月17日まで日曜日を除-76-
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