II.調査の結果5)構造上の問題III.保存,修復に関するアドヴァイスIV.今後の研究課題II.調査の結果de 1880)と呼ばれている。さらにく苦悩>(La douleur) (S. 59-14)は,他のde la Porte de l'Enfer)と呼んでいる。① 主題及び作品名の問題② 鋳造の問題1)署名とマーク③ 展覧会歴④ 展示上の問題I.調査の方法と対象国立西洋美術館所蔵のロダン作品全55点について,1点ずつ外観から,及び台座を外して内側の観察を行った。但し戸外に展示してある大作品<カレーの市民>(s.59-8),<考える人>(s. 59-40),<アダム>(S. 59-1)<エヴァ>(S. 59-18), く国の護り>(S. 59-13)については,外観のみ,<地獄の門>については彫刻の内部にはいって観察を行なった。① 主題及び作品名の問題当館の作品名のつけ方と,ロダン美術館のそれとが一致しないものが2点あった。<少さな踊り子>(Les trois danseuses) (S. 59-42)はロダン美術館では<三人のフォーネス>(Les trois faunesses)となっている。また,<カミーュ・クローデルの胸像>(Bustede Camille Claudel) (S. 59-9)と呼ばれているものは,<1880年流行の髪型の女の頭部>(Tete de femme coiffee a la mode 同名の作品と区別するため,ロダン美術館では<地獄の門の苦悩>(Ladouleur 2)鋳造家3)鋳造の質4)作品からの型取り鋳造について-153-
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