国籍職歴素描展を企画するに当り,『白樺』の協力を求め,その敬意と感謝の表現としてロダンが贈ったものです。1912年(大正元年),東京にロダン美術館を作る計画が在仏日本大使の発案でなされました。世界がその後経験した恐ろしい2度の戦争体験も,このロダン美術館の計画を時間的に延期させたに留まりました。即ち,松方幸次郎氏のお陰で国立西洋美術館はロダン作品で世界の3指に数えられますし,またその活撥な展覧会活動で,日本中にこれらの作品を広く知らしめる事になったからです。ロダン美術館は国家の名のもとにロダンが残したコレクションを管理し,作品が正しくされつつ広まる事を監視する役目を持っております。このため私共は日本を訪れる度に新たな感動を受けます。というのは,日本の皆様ほどこのロダンの作品という遺産に,強く深く結びついている人々はないと深く感じるからです。生年月日出身大学1950■53 芸術文化長官助手1954■62 国立美術館連合総務局内研究貝1963■73 ルーヴル美術学院事務局長1973〜現在国立ロダン美術館館長1973■76 ルーヴル美術学院美術史教授1981■82 同上1930年6月25日モニック・ローラン女史略歴フランス共和国ルーヴル美術学院オフィシェ受賞彫刻史教授-21-
元のページ ../index.html#35