4.ゴーガンと象徴主義(継続)5.大陸文化の南太平洋地域への流入に関する美術史学的調査研究者:東京国立近代美術館主任研究官本江邦夫ゴーガンという美術家存在を当時の象徴主義的雰囲気の中に戻してやり,彼の制作と象徴主義(文学)との間にある構造的な類似を明らかにしたい。具体的にはゴーガン自身の言説,また当時の象徴主義者が発行した数々の小雑誌,小冊子を参照しつつ,象徴主義運動における画家の位置づけを明らかにする一方で,画面構成の分析を通じてその象徴主義的主題の本質的な新しさを追究し,いわば「美学」と「制作」を総合的にとらえることで,ゴーガン研究に新しい視点をもちこみたーとくに石造美術の伝播と木製彫刻の分布について一派遣研究者:国立民族学博物館研究部助手秋道智弥南太平洋特にポリネシャを中心にその周辺の小島において,大陸文化の南太平洋地域への流入に関する美術史学的調査を行い,中でも石造美術(イースター島)の伝播と木製彫刻の分布を調査し,従来言われている南アメリカからの由来のものでなく,アジアに起源があることを裏付けたい。vヽ゜概要概要-43
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