古今小説40巻26冊明精刊本ほか，3部13冊を拝観。4日内閣文庫内閣文庫は，徳川幕府の紅葉山文庫と，昌平坂学問所の書籍をもとに，明治18年に創設された。和書26万冊，漢籍17万冊を数える。1933年，孫楷第の「中国通俗小説書目」「日本東京所見小説書目」の出版によって，明清期の挿絵版本の宝庫として知られるようになった。西遊記100回10冊明刊ほかに，22部198冊の戯曲，小説を閲覧。この文庫には，重文指定の「平話五種」がある。5日東京大学図書館唐伝演義9巻8冊明刊ほか，3部32冊の小説，複製影印本のコピーをとる。「集雅斎画譜」日本では「八種画譜」の名で知られ，和刻本もあるが，ここの一冊に，「杭城花市内黄鳳池梓行」の朱印が見られ，杭州を出版地と考える傍証となる。6日町田市立国際版画美術館今年の8月開館という国際版画美術館が，市博物館を会場に開催中の第4回国際版画展を見る。出陳の欧米と日本の版画は，いずれも一流作家の逸品であった。7日内閣文庫北宋三遂平妖伝40回6冊（明）泰昌元年(1620)序刊豊後佐伯候毛利高標（1755■1801)が幕府へ献上したもので，原刊本，図も佳麗。ほかに，15部18冊を閲覧，この中の，「宣和博古図録」30巻12冊，万暦31年序刊本が，同じ万暦16年序刊本の模刻であることが，対校の結果わかった。8日東京大学文学部森門嘘12巻13冊（明）崇禎15年(1642)序刊この戯曲本は，中国では未見のものという。陸式清絵，洪国良刻，図は陳洪綬掲載）がある。他に，「元曲選」ほか，4部78冊を披見。同東洋文化研究所摘錦潮調金花女残巻1冊明未刊(1598■1652)の筆致を思わせる。小林宏氏に「陳洪綬の版画活動」（「国華」1061■62-199-
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