動を行う。「日本浮世絵版画の全盛を深く知る為には，是非共，浮世絵版画以前の日本版画の情況，ひいてはその源泉をなす中国版画のこと，朝鮮古版画まで見なければなるまい」と述べられる。その40年に及ぶ蒐集は1,000点を越え，「東洋古版画徳力吉郎コレクション蒐集品」として刊行されている。清涼寺の「弥勒菩薩坐像」に感動，半年かけて模刻されている。京都国立博物館を見学，前夜にひき続き文華堂を訪問。杉村邦彦東洋史教授の斡旋で，山崎正義彫塑教授，富樫実版画講師と友好歓談，周氏持参の安徽教育学院学生の水墨画と書の作品を大学へ寄贈する。もと尾張徳川侯の文庫で，日本の典籍6万冊，中国の図書は2万5千冊を収蔵する。春秋五覇七雄全像列国志伝8巻8冊明刊ほか，16部111冊を閲覧。ここの文庫の閲覧室には，利用の多い善本の写真複製本ができていて，研究者が自由に利用できるようになっている。町田市にあるこの文庫は，大正4年国学振興を目標に創設，井上頼国神習文庫ほかの蔵書20万がある。樵史演義40回6冊明刊ほか，3部34冊を閲覧。ケジュール打ちあわせ，午後，町田市国際版画美術館河野実学芸員と版画の交流展示について話しあう。皇居の特別警戒で閲覧停止のところを，特に閲覧許可を得る。西遊記100回20冊明刊ほか，13部78冊を見る。国色天香10巻10冊明刊ほか，17部138冊を閲覧。この中，延宝4年(1676)翻刻の「耕織図詩」2巻は，中国では失われ，この和刻本によって，存在が確認されるという。18日京都教育大学19日名古屋市蓬左文庫20日無窮会図書館21日千葉市の県立美術館で，周氏持参の現代版画展示と，中国古代版画紹介のス22日宮内庁書陵部23日内閣文庫-202-
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