鹿島美術研究 年報第3号
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(5) 開会挨拶皆様方にはお寒い中,またお忙しいところを多数ご出席下さいまして誠に有難うございます。この財団も丁度今年で設立以来4年目を迎えることになりました。事業の方も順調に進展しておりますが,これも一重に主務官庁はじめ関係方面の御支援と御協力の賜と深く感謝いたしております。この席を借りまして関係各位並びにご出席の皆様方に厚くお礼申しあげます。この財団が実施しております事業につきましては後程常務理事より概略御説明申しあげますが,発足以来今日まで3年間に財団で御援助申しあげました実績を簡単に紹介いたしますと件数で106件,金額は1億2千万円程になっております。また近く実施を予定していますものが約40件,3,600万円程を予定しております。この財団の方針は年令の若い研究者の方に対する援助を重点において実施しておりまして,これらの方々に大変喜んでいただきまして,いずれも期待通りの立派な研究成果を挙げておられますことは,財団といたしましても喜んでいる所でおります。本日は59年度に御援助申しあげた方々の中から4名の方に研究成果の一部を報告していただきまして,皆様と共に拝聴出来ますことを私として楽しみにしております。この財団の事業が美術の振興と文化の向上発展に少しでもお役に立つよう関係者一同努力いたしておりますので,今後とも皆様方におかれましては,なお一層の御支援と御協力をお願い申しあげ,簡単ではございますが私の挨拶といたします。有難うございました。専務理事山本保義山本専務理事挨拶-36 -

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