まとめ索引というものの性格からして,システムの構築をようやく終え,具体的なデータ入力を開始した現段階においては,まだはっきり成果と呼べるものは出ていない。しかし,この索引が完成した場合には,ゴッホ研究におけるその有用性は疑いないと思われるし,更に,コンピューターにより研究成果の共有という,将来かならずや重要性を持つであろう研究形態の一つの先駆的試みとして意義あるものと考える。(5) シャトル大聖堂「王の扉口」装飾小円柱研究者:名古屋大学文学部助手木俣元調査研究の目的:「初期ゴシック」彫刻の代表的作例であるシャルトル大聖堂「王の扉口」の人像柱の間に配置される小円柱には極めて豊かな彫刻装飾が施されているが,これが美術史上・建築史上の研究の対象となったことはこれまでなかった。この研究では,その彫刻の分析を通じて,西正面の建造史に関する新たな知識を呈示するほか,シャルトル彫刻の看過されてきたもうひとつの側面に注意を促したい。に,フランス北部そして英国に集中して現れる同時期の多数の作例との比較により,シャルトル彫刻の起源について別の方向を示唆することも目的のひとつである。研究報告.. シャルトル大聖堂西正面「王の扉口」において,よく知られた人像柱の間に配置された小円柱の装飾については,この扉口あるいは大聖堂に捧げられた膨大な文献の殆んど全てが考古学的・美術史的な分析はおろか正確な記述さえも試みていない,という事実は驚きに値する。ここでは,これら小円柱の提起する諸問題の細部にはいり込むことなく,1984から87年にかけて行った研究の結果の一部を簡潔なかたちで紹介するにとどめたい。個々の小円柱は,2ないし4つのドラム(円筒形の単位)によって構成され,ドラムの総数は44を数える(そのうち4つのドラムは1967年頃に取り外され地下祭室に保631@03.06.1890? @3-519@11 est maintenant aussi arrive a comprendre {le dernier portrait d'Arlesienne}, dont tu en as un en rose@540, 542@L'Arlesienne, Madame Ginoux@ Portrait, feminine@ 543 in the same letter -12世紀における一建築主題の起源と伝播一-96
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