カナダ(2) 1986年6月,日本IBM社より,従来使っていたものと同じ型のパーソナルコン1985年12月にほぼ完成した7,500件の項目表は,その後常に改訂しており,現在は約8,000件に及んでいる。特に彫刻用語に関しては,慶応大学大学院の山岸公基氏のご努(1) スタッフの構成従来通り,ペーレント,今西に加え,マーガレット・ミラー・金田とスーザン・ホルスト・モリの4人が編集委員として編纂を進めている。アシスタントは美術史・建築史各1名であるが,他にボランティアとして3名,事務的な仕事を手伝ってもらっている。イラストレーターは3名が中心となっているが,そのうち1名は,建築科の大学生数人に仕事を依頼している。翻訳者・執筆者は常に募集しているが,現在25名である。また,建築史においては,従来顧問としてこの計画に参加してくださっていた,浅野清先生,稲垣栄三先生,伊藤延男先生が,それぞれの専門分野の項目の執筆を担当して〈ださることになった。ピューターを無料で貸与していただけることになった。これにより,ペーレントと今西の各々の家に一台ずつ設置することができ,仕事がさらに円滑に進められるようになった。(3) 項目表の作製力により,全項目に渡って分類整理しなおした。従来彫刻史の用語辞典は日本語でも極めて不十分なものしかなかったが,今回の改訂により,今までとりあげられたことのなかった新しい分野の用語もカバーすることができた。(4) 月例会毎月一回,編集者及び執筆者,イラストレーターが集まってミーティングを行い,さまざまなことを話し合い議事録を作成した。以上の基礎的作業と並行して,翻訳・執筆作業が進められた。昨年度報告書提出時には,約3,000項目の執筆が終了していたが,本年度は,建築史は構造や社寺建築の用語を中心に,美術史では浮世絵・画題の用語を中心に,約1,000項目の執筆・翻訳を終らせることができた。特に社寺建築においては,従来の日本語の辞典の説明では不完全だったので,2度の調査旅行を行った。この計画は1990年に全項執筆終了をめざし出版出来るよう,今後も関係者一同一層努力してゆきたい。-149
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