鹿島美術研究 年報第4号
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3/27(i-) Maribeth Graybill カリフォルニア大学Maribeth Graybill 貸し切りバスでの見学重文・永富家及び姫路城並びに万野美術館(大阪)見学京都着歓送会(ホテルフジタ)日米大学院生による日本美術史研究会議(略称JAWS)[主催校]東京大学及びカリフォルニア大学バークレイ校[準備に当った教官]高階秀爾辻惟雄河野元昭京大" " [引率教官]辻惟雄河野元昭《経過および成果》この種の試みは全く初めてのことなので,蓋を開けるまでは多少の不安があった。しかし関係各方面の理解ある全面的な協力によって,予想以を越える成果を収めることが出来たことを喜びたい。会議は大別して次の3つのプログラムからなっていた。その1は美術品見学である,これには,東京国立博物館,京都国立博物館,奈良国立博物館,東京芸術大学史料館,大和文華館,出光美術館,万野美術館,広田氏,瀬津氏と,公私にわたる多数のコレクションの特観を許された。「雪舟筆秋冬山水図」,「同天橋立図」,「抱一筆夏秋草図屏風」,「西大寺十二天」,「青蓮院青不動」等々,超ー級の国宝・重文作品をじかに見る機会に恵まれたことは,参加学生にとって燒幸だった。その2は八王子セミナー・ハウスにおける3日間の研究討論である。学生の自主的な運営に任せ,聴講したのは河野,グレイビル両教官のみであったか,幅広い分野にわたる意欲的な発表と熱心な討論が深夜まで繰り広げられ,双方の方法論の違いなども分かって,非常に有意義だったとのことである。またセミナー・ハウス側のはからいで茶会に参加することも出来た。江上緩上智大学河合正朝慶応大小林忠学習院大学佐々木剛三早稲田大学佐々木丞平京都大武田恒夫大阪大学-213-

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