鹿島美術研究 年報第4号
232/268

温慶大河合正朝1. 村稔子芸大水野敬三郎2.松田誠一郎芸大水野敬二郎3.林7.池田8.古瀬珠水上智大江上9.小林純子成城大田中日佐夫10.山下裕4.内藤正人慶大河合正朝5.保坂早6.堀内祐その3は,赤穂の鹿島建設の研修所での宿泊と,永富家(文化財)の見学である。瀬戸内海を見下ろす研修所の美しい環境と,鹿島美術財団の特別の計らいによる豪華な夕食が,一行の疲れを癒し,夜には,この会議で参加者が得たものについての活発な話し合いが行われた。翌日の永富家(文化財)見学では,周到に準備された素晴らしい接待を受け,一同に忘れがたい感銘を与えた。そのあと姫路城などを見学,夕方京都で鹿島美術財団の主催のお別れパーティが催され,会は大いに盛上がった。会議の成果については,参加学生から寄せられたレポートがよく物語っているが,単に日米双方の学生同志の理解・交流が深まっただけでなく,アメリカ側学生同志の交流,日本側学生同志の交流も,これを機会に始まるという,三重の効果であったと思う。アメリ力における日本美術研究者は,西洋,中国などに比べまだ少数派で,学生も心細い思いをしている,それだけにこのような催しは大変な励ましになる,というような企画を単発に終わらせず,第2回,第3回のJAWSが,日本,アメリカと場所を交替しながら継続的に行われるのが望ましい。最後に,この計画の実現の為に献身的に努力をされたグレイベル先生,会議を成功させるべくさまざまの御骨折りをいただいた鹿術財団の鹿島会長,山本専務理事,前川常務理事に深く感謝いたしたい。(辻惟雄・記)氏名緩11.矢島刃八ンヽ学習院秋山光和日米大学院会議参加大学院生及び発表研究題目指導教官大学早大佐々木剛―学習院秋山光和東大辻新東大辻「阿弥陀聖衆来迎図について」「唐と日本の神将形像について」「東京国立博物館保管十六善神画像について」「浮世絵の肉筆画について」「円山応挙筆『東方朔図』について」「『源氏物語絵巻』におけるー横笛・タ霧両段を中心に_」「十二世紀物語絵に関する二,二の問題」「藤ノ木古墳出土金銅鞍金具の文様意匠について」「明治時代の古美術調査について」惟雄「水墨山水図屏風の成立と展開」惟雄「藤末鎌初の仏画と白描図像の関係について」もあった。この発表題目-214-

元のページ  ../index.html#232

このブックを見る