2.フライブルク民族博物館Eva Gerhards女史が外国出張により1986年末まで不在のため改めて連絡をとることと3.ハンブルク美術工芸博物館①Zuwachs Verzeichniss der Sammlung Von japanischen Einzelblattern des Museums f. Kunst u. Gewerbe 1 (1896■98) ③Zuwachs Verzeichniss der Sammlung von japanischen Blichern des Museums f. Kunst u. Gewerbe (1896■1902) 4.ボウズ美術館(バーナード・カースル)L. Bowes)の散逸したコレクションが,ボウズ美術館にあるとの情報を得,調査に赴5. リヴァプール市図書館(LiuerpoolCity Libraries) 同館に林からの購入品のあることをエルブス・メイ博士より教示されたが,館長Dr.した。下記の所蔵品台帳及び作品カードの調査,林・長崎千里からの購入品の特定と,該当作品の写真撮影を行った。④同(1903■)写楽,春英の一枚刷りをはじめ,絵本類など計30点を確認した。また,所蔵品カードを調査し,17点を確認した。林の顧客の一人でリヴァプールの著名な美術品収集家であるジェイムズ・ボウズ(Jamesいた。所蔵品は同姓異人のコレクションを中心としたものであることが判明したが,同館館長コンラン夫人より,ボウズ家及びジェイムズ・ボウズに関する資料を得ることができた。これにより,次項のリヴァプール市図書館で資料収集にあたり多くの知見を得た。同図書館美術図書部門司書ペイト氏の助力を得てジェイムス・ボウズ及び彼のコレクションを展示したボウズ美術館についての資料を得た。それによると詳細は以下の通りである。ボウズ家は北イングランドのダーラムに13世紀以来居を構えてきた。J・ボウズはリズ市の出身で,羊毛の取引で財をなした。1859年にJ.L.ボウズ兄弟商会をリヴァプールのデール街に開き,リヴァプール商工会議所の副頭取を務めるなど実業家との②同II(1899■1909) 1)ジェイムズ・ボウズは,ボウズ美術館を作ったボウズと同じ家系の出身者であり,-231-
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