鹿島美術研究 年報第4号
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VII 財団援助による出版刊行物申請者氏名田辺勝美田辺勝岡田満掬用美社代表取締役(清春白樺美術館館長)( 輪福松)藤岡通夫東京工業大学名誉教授1.「パルミラの彫刻」Sculpturesof Palmyra 出版の目的:パルミュラの都市遺跡及び郊外の墳墓から出土した多数の彫刻は18世紀以来,欧米学界の注目するところであったか,わが国においてもシルクロード文化の代表的作品として多くの人々から愛好されている。しかしながら,世界的に有名なパルミュラ彫刻に関しては,美術史的な研究に利用できるような資料集成が現在まで全く刊行されていないのである。そのため,パルミュラ彫刻の研究は無論,それと関連する周辺の美術研究に大きなハンディキャップがあった。このような理由で,本書の如き大型の鮮明な写真図版を多数収録したパルミュラ彫刻資料集成の刊行が世界の研究者から切望されていたのである。本書は詳細な写真図版476点よりなる,世界に類例なき貴重な学術資料であって,このような学界の要求を充分満たすものに他ならない。それゆえ,本書の出版は,パルミュラ美術は無論,ペルシア,ローマ,ビザンティン,ガンダーラ仏教美術,シルクロードの東西交渉史などの研究の進展に多大の貢献寄与をなすものであるといえよう。所属出版物名古代オリエント博物館研究部長古代オリエント博物館研究部長「パルミラの彫刻」深井晋司博士追悼シルクロード美術論集児島喜久雄画集「京都御所」再版日之出印刷鞠腑吉川弘文舘腑中央公論美術出版Foreword by Namio Egami • • • • ••••• • • • • •• ••• • •• ••• ••• • •••• • •• • ••• ••• ••• ••• ••• ••• ••• ••• ••• •• • • •• 7 Introduction by Katsumi Tanabe • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • • 9 CONTENTS -243-Sculptures of Palmyra

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