鹿島美術研究 年報第5号
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ぶち図20オランダで見い出した銅版画Water Keer)(図16• 17) 1694年の初版所載の図だったのである。HUIS)(図19• 20) Juff"。CORN。VANWOUW)(図21• 22) 's GRAVEN-HAGEJという1729年刊の『ハーグ風景図集』所載の銅版画であった。*アムステルダム●ムイデル・ゲイト(DEMUYDER POORT)(図14• 15) *アムステルダム●モント・アルバンスの塔と入江(MONTALBAANS TOREN en 上記のアムステルダム周辺の風景は,C.コムリン(C.Commelin)による『アムステルダム風景図集jに所載されていたものである。(図18)同書は厚巻の本で,中に数多〈の無彩色銅版画を含んでいる。その何図かをカットして一枚ものの版画となし,オランダで手彩色を施して,v.o.c.船で日本に送ったのである。杉浦氏旧蔵銅版画中の「新教会」の図の上部は,タイトルが飾り縁内に記入されているが,筆者がオランダで見い出した図の方には飾り縁が取り除かれている。タイトルは上部の枠外に記されている。(図9・10参照)すなわち,オランダで見た図は,C.コムリンの書の1726年に出たセカンド・エディションであって,杉浦氏旧蔵本の方は,他に杉浦氏旧蔵銅版画のうち,*デン・ハーグ●ストゥッケン・ボーテル・ハイス('tKLEIN of STUKKEN BOTER *デン・ハーグ●老人のためのコルネリア・ファン・ワウ女史のアバート('tHofje van 以上の2図は,デン・ハーグの景色を描いており,もとは『BESCHRYVINGVAN ヤコプ・デ・リーメル(J.de. Riemel)による本の一図をカットしたものである。(図図19デン・ハーグ・ストゥッケン・ポーテル・ハイス(オランダ製銅版画)-104 -

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