鹿島美術研究 年報第5号
233/290

(37) 探幽縮図索引の作成2.こうした経験を通して,美術研究に必要な基本的な分析方法を明確にする必要が3.以上の過程を経ながら,コンピュータの画像処理をもっと詳しく研究し,美術画Tan'yu Shukuzu 今後の課題:1.美術研究における画像処理コンピュータの可能性と現在の問題点を具体的に知るために,具体的な美術画像分析をコンピュータを用いて行なって見る必要があろある。像分析に有用な機能の抽出を続けなければならないであろう。*なお,この研究の途中経過は,昭和61年10月18日に日仏美術学会全国大会で,実際にコンピュータを用いて報告した。その詳細は同学会報告「美術研究と情報処理」に掲載された。研究者:東京大学文学部助教授河野元昭研究報告:本研究は既に翻刻されている京都国立博物館,大倉集古館,薮本荘五郎氏所蔵の探幽縮図を除く主要な諸本の留書の解読を終了し,索引の作成を準備している段階にある。したがって,MOA美術館所蔵本の留書を一例として掲げ,報告書に代えることとしたい。なお探幽縮図全般に対する私見は下記に発表してある。狩野探幽(日本の美術194)至文堂昭和57年7月15日美学美術史論集[美術史研究室発行] 3 昭和60年3月31日探幽縮図MOA美術館所蔵上1富士図同六月廿三日吉右門持参申凶雪舟印有不足共後外題遣つ。名古屋大学文学部美学以上-209-

元のページ  ../index.html#233

このブックを見る