鹿島美術研究 年報第6号
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3点)3.スペイン,ヘロナ県,サン・ペドロ・デ・ローダ修道院付属教会堂(西正面扉5.スペイン,ヘロナ県,サン・ペドロ・デ・ガジガン教会(南翼廊の柱頭1点)7.フランス,ピレネー・オリオンタル県,カベスタニ教会(ティンパヌム1点)11.フランス,オード県,サン・ティレール教会(南翼廊祭室の石棺浮彫1点)1.スペイン,バルセロナ市,フェデリコ・マレス美術館(サン・ペドロ・デ・ローダ修道院将来の浮彫断片3点)2.スペイン,ヘロナ県,ペララダ個人蔵(サン・ペドロ・デ・ローダ修道院将来の人物像頭部断片1点と柱頭1点)ロの側柱基底部断片1点)4.スペイン,ヘロナ県,セルバ・デ・マール個人蔵(サン・ペドロ・デ・ローダ修道院将来の側柱断片1点)6.スペイン,ナバラ県,ビリヤビタ教会(後陣外壁の持送り5点)8.フランス,ピレネー・オリオンタル県,ル・ブルー教会(西正面扉口のフリーズ浮彫1点,持送り4点,柱頭2点)9.フランス,オード県,ラグラス修道院(原位置不明の彫刻断片2点,迫石断片10.フランス,オード県,リュー・ミネルヴォワ教会(西正面扉口の側柱2点,外陣内部の柱頭1点)12.フランス,オード県,サン・パプル教会(後陣外壁の柱頭5点,持送り14点,後陣小祭室外壁の持送り4点)13.イタリア,シエナ県,サン・タンティモ教会(身廊内部の柱頭1点,原位置不明の彫刻断片1点)今回の調査においては,報告者が1985年から1986年にかけて調査を行なった際に未見であった作品のいくつかを実見し,また,既に調査を行なった作品についても新たな知見を得ることができた。とりわけ,マエストロの作品中,横向きの人物像頭部に共通して見られる面取りの手法については,従来の研究の中で論じられたことがなく,マエストロの造形を考えるうえで,きわめて重要な要素として注意された。また,従来マエストロ自身の手になるものと考えられてきたル・ブルー教会扉口の彫刻装飾の全部に,マエストロ以外の複数のエ人の手が認められることから,マエストロ・デ・-108

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