2と呼ぽう。他の調子,つまり捉え得る調子ノワール・デイヴォワールノワール•I'•ペッシュ旦。芸術について自然のうちには非常に捉え難い中間的な調子がい〈つかある。それらを翌主あるいは壁に輝きを与えるためには,それらを表現しなければならない。そのためには,パレットにふたつの基礎を加えなければならない。室内には象牙の黒,風景[と]冷たい灰色のためには桃の黒。量止ものには自然な影の土あまりに強い調子はアルコールのようにロ蓋を焼き,味わうことを妨げる。眼を焼き焦がす。無知なものたちはつねに生の色彩を好んだ。いわゆる近代的な芸術を好む。何を驚くことがあろうか。昔の彩色画から,いま流行の張紙まではそれほど遠〈ないだろう。悪趣味はつねに悪趣味である。それは通俗であり,通俗なものが受け入れるすべてはそのために作られ,それにふさわしいものである。影の調子を弱めるためには,全体の調子に立ち帰ること,それが暖色であれば自然な影の調子と白によって,寒色ならば桃の黒と白によって,それは直ちに打ち消される。補色は灰色をもたらし,すべての灰色は色にたいして良いものである。私は17歳のときに,印象主義者たちを見るためにデュラン・リュエルに行ったのを覚えている。守衛が鎧を持っている小さな部屋にいつも興味をそそられ,そこで昔の巨匠たちのい〈つかの油彩画を垣間見た。或る日,私はその部屋を開けてもらい,キャンヴァスと第9紙表。-140-挿図3第8紙葉表頁
元のページ ../index.html#166