鹿島美術研究 年報第6号
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2日〜7日国立東洋美術博物館のパキスタン・スワート・プトカラ発掘出土品調査(イ)「海外派遣」1.焔肩仏及び蓮華天井図に関する欧米・インド所在の中央アジア美術の研究研究者:上智大学助教授土谷遥子研究報告:ヨーロッパ調査旅行の日程(1989年3月14日〜4月18日)3月14日東京発同日ロンドン着ル・ルコックのコレクションの調査4月1日ベルリン発ロ8日〜16日ニース及びその周辺の東洋美術の個人蔵のコレクションの調査調査報告:大英博物館東洋部担当官Dr.Ann Farrer から烙のモティーフを中心に調査を行った。その結果最も興味深い作品は,大英博物館に唯一例しかないという焔肩仏説法図で,天山南路のカラ・シマールとシクチン・ショルチョクとの中間に位置したコーラ仏教寺院から出土したものであった。1.木製彩画建築部材断片Khora将来(参:西域美術第三巻ー一八図)長さ30.5火災にあったためか黒ずんでいるが,注意してみると,キジル第一四窟,第一七窟に見られる仏説法図に類似した図が描かれている。仏坐像は二体とも鋭角の三角形をした烙を肩先から発している。ホータンのバラワステ出土の供養者像(ハアデ15■18日大英博物館東洋美術部でスタインコレクションの調査19日ロンドン発パリ着20日〜23日ギメー東洋美術館でペリオコレクションの調査24日〜27日イースター28日〜31日ベルリン国立プロイセン文化遺産博物館インド美術館でグリュンヴェデ17日ニース発ロンドン経由18日1900年から三回にわたって行われたスタインのタクラマカン砂漠周辺の出土品の中cm横53.5cmInv. No. 1917/MAS-983 215-

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