鹿島美術研究 年報第6号
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a.烙の断片Ak Terek出土Inv. No. AT iv 00108 (1917 MAS 290 File 234) b.望Ak Terek出土Inv. No. AT ioo 107a c.星KinetokmakInv. No. Ki 014 (1917 MAS-228 File 196) Kinetokmakはホータンの東,ラックの北東7キロの仏教寺院。渦巻状の焔は写d.望KhadalikInv. No. Khaic 0011a (1917 MAS-384 File 299) e.火焔光陶型Inv. No. Khaii 0075 (1917 MAS 409abc) 5.慇登杢のそばに立つ2人物Inv.No. 1925-6-19-35 File No. 612 Khotan将来スクライン・コレクション直]ギメー東洋美術館(パリ)6.一例はパイタヴァ出土の“双神変''と呼ばれている仏立像(図4)(MG 17478) テラコッタ高さ15.3cm幅9.5cm立体的に縦に深い溝のある三角形の烙。ストッコ7. 6cm (1917 MAS 273 File 221) 波型の焔で,光背にでも付いていたらしい。ストッコ8.1cm 実的に波形で表わされている。大きなストッコ像の一部として,別個に形成されたものであろう。ストフコ8.2cmX 8 cm彩色陶製高さ25cm幅14cm小さな断片であるが,烙の表現に特長がある。U型の中に,おたまじゃくしの型が一個ずつ置かれ,烙を形成している。(参:西域の美術III図53)中心にある一本の木の両側に人物が一人ずつ立つ。向かって左側の立像は左手に小型の仏塔,右手に槍を持ち,頭光背に烙が描かれている。アフガニスタン担当官,Dr.Francine Tissot フランス・アフガニスタン考古派遣団招来の,カピシ・ベグラム地方の出土品の中に,烙肩仏が二例あった。で・ガンダーラ様式に見られない,正面性を強調した硬い様式,即ちカピシ様式の代表作として知られている。今回の研究テーマの基本となった作品であり,後述する,ベルリンにある同じくパイタヴァ出土の作品と,ほぼ同類のものである。立仏-217 (Sir Clarmont Skrine Collection)

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