天山南路で多出した木彫の作品の一例。(図3)圃ベルリン国立プロイセン文化遺産博物館インド美術館担当官Dr.Lore ドイツ・ト)レファン探検隊が,1902年か南路の遺跡のうちKucha(Kumtura, Kizil, いて調査を行なった。地方KirishT. IV Hohleam Quell 非常に珍しい大壁画で未発表のもの。細かく焔を描写するキジルの焔肩とは異なり,四立像の焔肩は,ホータンのバラワステの供養者像(デリー国立博物館)やコーラの作品(大英博物館)にみられた鋭角の三角形を成し,焔自体は他に例をみないが,肩に近い部分が褐色で先の方は緑色で画かれている。肩の他に膝の両側あたりからも,同じ形式の焔が吹き出している。偏祖右屑で頭光背をいただく四像は「僧侶」とされているが,仏像とも考えられる。それぞれ緑色と褐色の僧衣をまとった二像が手をあげた姿でお互いに向いあって話しあう様子も興味深い。(図5)焼けただれた大壁画の一部。未発表の作品である。偏祖右肩の立像。やや左に向い図3(Iり焔光背断片スパシ出土Sander ら1914年まで四回にわたって行なった天山Simsim) Shorchuk, Turfanの出土品につ19.焔肩仏(?)2対Inv. No. 8916, Simsim 20.誓願図(?)Inv No.8919, Simsim地方KirishT.III Ritter H. 図3(18) 仏坐像図5(19) Kirish 焔肩仏ー220-Kitai Bazaar
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