p.11.(6))と殆ど同じ様式を伝える作品があSimsim (ca7c)餓鬼洞(LeCoqの弯窟洞)図na•b•cフガニスタンの遺跡から出土した作品は,非常に少ない。しかし,その中にギメー東洋美術館のバイタヴァ出土の双神変(本論る。1928年に,アフガニスタンの当時の国王アマタラがドイツ政府に贈った高浮彫りである。図12(30)ギジル第123窟29.蓮華天井と仏立像展示番号506高さ125cm径165cmキュポラの原上は蓮華状の天蓋となっており,その下に七立像が配されている。蓮華は開花した,楕円形に近い円形で,二重の連琲に依って表わされ,同心円の外円に光輝が直線で画かれている。30.似象と菩薩立像キジル第一二三窟(図12)Inv. No. MIK III9063 参.•平凡社キジルIIIpl.202 円蓋の大部分は,八等分され.それぞれに仏像と菩薩像を配した本図は,連華天井とは名付けられなくても,蓮華は重要な役割を果している。八立像は蓮華の花の上に立っている。仏立像は天人,菩薩像は夜叉によってこの蓮華の花が捧げられている。又,各々の像の頭上には,仏様には白の,菩薩像には青の運華が,小さな天蓋のようにかかげられている。蓮華のモティーフは,この図の華麗で優美な要素を一般と強めている。ベルリンのインド美術館にも,多くのガンダーラ美術も多〈収蔵されているが,アインド美術館(ベルリン)遺跡で撮影図11a. (29) Simsim 図11b. (29) Simsim -224-
元のページ ../index.html#251