鹿島美術研究 年報第6号
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8月4日TEYLERS MUSEUM(ハールレム)8月12日ST A TENS MUSEUM FOR KUNST(コペンハーゲン)8月3日ASHMOLEAN MUSEUM(オクスフォード)8月5日PETITP ALAIS(パリ)8月6日GALLERIA DELL'ACCADEMIA(ヴェネチア)8月7日PINACOTECA NAZIONALE(シェナ)8月8日AMERICAN ACADEMY IN ROME(ローマ)8月9日KUNSTHISTORISCHES MUSEUM(ウィーン)(ウィーン)8月10日ALTE PINAKOTHEK(ミュンヘン)8月11日W ALLRAF-RICHARTZ MUSEUM(ケルン)調査作品今回の調査の主眼はクロードの初期作品におかれている。クロード絵画の評価のおもな対象となっている諸作品は1630年代半ば以降のものである。それらの多くは欧米の主要コレクションに収められており,「真実の書」素描にも記録されているので,十分な研究が行われている。また,それらはこれまでの調査や留学中の研究旅行で,既に実見している。それらの主要作品に比して,1630年代半ば以前の作品には未確定の側面が多く,ごく最近になってクロードの真作として確認されたものも少くない。このような経緯から,初期作品は,これまでクロードを保有していなかった地方のコレクション,特にアメリカの地方都市のコレクションの所蔵品となっているものが多い。これが今回の訪問地がアメリカ中西部の小都市から北欧デンマークにまで渡っていることの理由である。クロードの初期作品のかなでも,特に風景画の中に太陽が描き込まれた作品に注目した。クロードと同時代あるいはそれ以前の画家たちによる太陽の絵画表現に関する知識の更なる蓄積も,本調査研究の目的のひとつである。以下に今回調査することのSCIENCE MUSEUM(ロンドン)MUSEE NATIONAL DU LOUVRE(パリ)PALAZZO PUBBLICO(シエナ)GEMALDEGALERIE DER AKADEMIE DER BILDENDEN KUNSTE -235_

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