（ウ）国際会議出席文化財の生物劣化に関する国際会議研究者：東京国立文化財（研）保存科学部生物研究室長新井英夫研究報告：研究課題：文化財の生物劣化に関する国際会議への参加期間:平成元年2月16日〜3月1日(14日間）出張国：インド日程：平成元年2月16日成田発→デリー着2月17日デリー発→ラクナウ2月17日〜28日インド国立文化財保存科学研究所（ラクナウ）2月28日ラクナウ発3月1日成田着目的：文化財の生物劣化に関する国際会議に出席し，session1の座長を務め，session13で特別講演を行う。1.はじめに文化財保存科学の生物劣化への関心が，近年世界の各国で高まってきたように思われる。すなわち，昭和62年9月にオーストラリアのシドニーで開催された第8回国際博物館会議保存科学部会で，初めて「生物劣化と制御」の分科会が発足した。この分科会には，12ヵ国から29名が参加し，10編の研究発表が行われた。これとは別に，インド国立文化財保存科学研究所(NationalResearch Laboratory for Conservation of Cultural Property,以後NRLCと略記する）は，文化財の生物劣化に関する国際会議（InternationalConference on Biodeterioration of Cultural Property)の平成元年2月開催を企画し，昭和62年末に案内書が送付された。Attending to the International Conference on Biodeterioration of Cultural Property 243-
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