鹿島美術研究 年報第6号
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9月2日大会最終日。フゴッペ洞窟についての発表など(ウ)国際会議出席2.日程:22日ダーウィン着,情報収集など14日オーストラリア出国(シドニー発・シンガポール航空)派遣研究者:鳴門教育大学講師小川1.目的:岩面画研究史上最大の規模となったこの国際大会において,私自身のこれまでの研究のひとつであるスペイン・レバントについての発表を行い,専門家の意見を受ける。同時に日本からの唯一の出席者として,我が国の岩面画遺跡であるフゴッペ洞窟の岩面刻画について報告する。これは世界的には初めての紹介となる。そして,学会主催の実地見学に参加し,オーストラリア北部の岩面画を観察し,知見を広めることにより今後の研究に資する。また,大会期間を通じて各国の専門家との交流を行い,意見・情報の交換を果たす。8月18日出国(大阪発・シンガポール航空)4日学会主催実地見学に出発(8泊9日の日程)(1) 会議の概要私が鹿島美術財団の援助を受けて参加することのできた第1回AURA大会は勝AURA (the Australian Rock Art Research Association)第1回大会FirstAURA Congress 19日メルボルン着資料収集など24日メルヴィル島・プティジャミラ着,民旗美術の調査など26日ダーウィン着,学会発表の準備など29日大会初日。レバント美術についての発表など12日ダーウィン着資料収集など13日シドニー着,国際線への乗り換えのため15日帰国(大阪着)3.研究活動報告:1988年8月29日から9月2日にかけて5日間にわたって,オーストラリア・ノザ-265-

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