鹿島美術研究 年報第7号
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勉朗⑮ 鎌倉時代造像銘記の調査研究研究者:(研究代表者)東京芸術大学美術学部教授水野敬三郎(共同研究者)山梨県立美術館館長東京国立博物館資料部情報調査研究室研究員副島弘道東京国立博物館学芸部企画課展示調整室長東京芸術大学美術学部助手研究報告:従来から引続き行っている鎌倉時代造像銘記研究の一環として,本年度は茨城県,京都府,奈良県,島根県に所在する作品20件について調査を実施した。調査はいずれも複数の共同研究者によって行い,それぞれについて詳細にわたる資料収集,写真撮影をした。それらの作品の目録ならびに要項を次に掲げる。鎌倉時代造像銘記の調査研究作品目録(平成元年度)凡例1.本目録は,本研究で調査した作品を所在府県,所蔵者別にまとめて表示し,各像の形状・品質・員数・像高(単位cm),造像記・納入品各要項を掲げ,備考を付記した。主」「結縁者」等とあるのはその各々の姓名等が記されていることを示し,その他これに従う。仏師(製作者)についてはその名を記した。茨城県:弥勒教会:弥勒仏像立像,1饂177.0,木,漆箔造像記[像内・両足柄]宝治元(1247),像名,願主,願意榜厳寺:千手観音菩薩像立像,1謳,207.3,木,漆箔2.造像記要項には,銘記の位置と年記その他の記載内容の概要を示した。ただし「願3.納入品要項には,品名,その年記等を示した。4.銘記あるいは像の製作に疑問のある場合はその旨を備考に示した。西川新次山本武笠-128-

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