鹿島美術研究 年報第7号
163/312

2ロ3.調査の成果資料採集の範囲は,地域的には旧武蔵国(埼玉県,東京都及び神奈川県の一部を含む)とし,これに銘文の内容等から,他地域所在のものでも明らかに武蔵国が原所在地であったもの,あるいは作者等が武蔵ゆかりの人物であったものも採集の対象に加えた。また,時代的には慶長19年(1614)を下限とし,上限は,技術や工人の歴史的連続性を考慮して平安時代末期を含めた範囲とした。以上の目的・方法に基づき集成・整理した武蔵の中世金工資料は,別紙一覧表のとおりである。その採集件数は,久安4年(1148)の埼玉県比企郡嵐山町平沢寺出土の経筒にはじまり,慶良16年(1611)の埼玉県狭山市柏原白殿神社懸仏にいたる180件となった。これを種別の内訳で見ると,次のとおりとなる。経筒梵鐘雲版鰐口懸仏平安時代鎌倉時代室町時代鎌倉時代南北朝時代室町時代鎌倉時代南北朝時代室町時代鎌倉時代南北朝時代室町時代安土・桃山時代鎌倉時代15口計22口計13ロ1 計552ロ計63ロ-137-3面1面2面5ロ8ロ2ロ3ロ2ロ3ロ6ロ

元のページ  ../index.html#163

このブックを見る