研ク九課題(2) 「国際交流の援助」決定研究者と研究課題援助研究者氏名て安永幸一上田恒夫金沢美術工芸大学助教授小山真由美他2名国際交流の援助研究目的の概要:① 吉田博と不同舎—日本近代美術史に占めるその位置と評価ー一研究者:福岡市美術館主幹(学芸課長兼任)安永幸一研究目的.. これまでの日本近代洋画史研究は,紫派の外光派とよばれる,黒田清輝とその一派ぱかりに偏向しがちで,その反対勢力であった不同舎および吉田博とその一派はあまり顧みられることがなかった。その原因の一つは,大正・昭和の官展の中核をなしたのが,黒田清輝とその門下生などで,それがまた日本のアカデミズムを形成したからでもあろう。しかし,この日本のアカデミズムと考えられているものが,実はフランスからの直輸入の技法によって成立しているために,西洋人から見ると単にフランスの,あるいは西洋のコピーにしか見えない,という極めて由々しき問題を生ぜしめている。そして,それがまた,いつまでたっても西洋を陵駕できない,あるいは海外での飛躍をはばんでいる原因でもある。これは,単に日本近代洋画史研究の偏向であるというより,日本の近代洋画それ自体の偏向である。所属・職名福岡市美術館主幹(学芸吉田博と不同舎_日本近代美術史に占課長兼任)イタリアイヴレア市立P.A.ガルダ東洋美術コレクションについP.A.ガルダ美術館東洋美術部門専任担当者-46 _ (平成2年3月31日現在)めるその位置と評価—スクロヴェニ礼拝堂(パドヴァ)におけるジョットの壁画構想とフレスコ技法ベラスケスとフェリーペ四世の宮廷――大高保二郎跡見学園女子大学教授17世紀スペイン・バロック画家の現実と想像_計4件470万円
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