⑲ 近代日本版画史の研究I 明治期の版画の実態調査2.國華餘芳，＿古書之部，伊勢内外神賓部，正倉院御物。石版手彩色，本多忠保，3.石田有年銅鍋：京都五十景圃，銅版，石田旭山印刷所刊，明23-26。4.額絵その他の有名無名画家の石版，銅版，木版画。5.内田正雄纂輯：輿地誌署，12巻(13冊），和装本，ボール表紙本，合本計10数種，6.本多錦吉郎：人像画法，石版，巖巖堂刑，明13。その他の美術教科書。7.柴四郎（東海散士）：佳人之奇遇(4種，石版，博文堂刊，明18-30），矢野文雄8.風俗需報，風俗識報臨時増刊新選東京名所圃會（東陽堂刊，明22,2月ー大5'II 明治期の印刷史，印刷技術史に関する調査1)一枚摺版画が木版画（錦絵）から石版画（西洋錦絵，額絵）へと移る過程，2) 研究者：筑波大学芸術学系教授藤井久栄研究報告：調査研究の内容明治期の読物には版画の挿画が多い。有名無名の画家あるいは版画工房所属の画工の版画は当時の版画水準と画家たちの版画についての認識と自覚の程度を示すものである。そこで，芸術としての質にポイントをおいて，下記の一枚摺版画と単行本および雑誌所載の版画を閲覧し，複写可能なものは複写した。今回は銅版画と石版画にに重点をおいた。『輿地誌署』10数種，『経國美談』4種，『佳人之奇遇』4種等，同題の本を幾つも調査したのは，ベストセラーとなったこれらの本が再版，重版の過程で挿画である版画がどのように扱われたかを調べ，挿画版画についての画家，画工，版画工房，印刷所，出版人の認識の程度をよりよく把握するためであった。1.典巻川式胤：観古圏説，7巻のうち，自登至五，石版，亀井至ー他作画，川端玉章着彩，玄々堂刊，明9-13。斎藤知三作画，大蔵省印刷局刊，明15。木版，銅版，石版，大學南校，文部省，修静館他刊，明3-13。その他の地理教科纂繹補述：経國美談(4種，石版，亀井至ー他作画，報知社刊，明16)他の文学書，一般書所載の木版，銅版，石版挿画。3月）のうち山本松谷他の挿画石版画。その他の雑誌。208-
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