鹿島美術研究 年報第8号
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研究課題氏研名者園① ティツィアーノ初期作品(■1516)について18)以前の諸作品は,様式的観点からもイコノロジーの観点からも,後の諸作品以上に複(3) 「美術に関する国際交流の援助」決定研究者と研究課題池田名保紀新関公子福部信敏前川道郎ほか3名研究目的の概要:研究者:東北大学大学院文学研究科博士課程池田研究目的:ティツィアーノの70年以上にもわたる画業のうち,ことに初期の『聖母被昇天』(1516-雑な問題をはらんでいる。彼が,その油彩技法において真に革新的であったジョルジョーネの深い影籾下から出発し,『聖愛と俗愛』,『聖母被昇天』で頂点に達する「色彩的古典主義」へといたった過程をたどり,考察することが本研究の第一の目的である。又,この考察を通じ,・ジョルジョーネおよびその流派からティツィアーノの個性を裁然と区別する要素を抽出し,いくつかの帰属の不安定な作品について検討を試みたい。また,イコノロジーの観点から,従来様々な論議がされてきた『聖愛と俗愛』,『田園の奏楽』,『三世代の寓意』等の諸作品についても,従来からその図像的背景として考察されワプし所属・職名東北大学大学院文学研究科(美学・美術史学)博士後期課程群馬大学教育学部美術教育講座助教授トキワ松学園女子短期大ダリにおけるフリメソンのイメージ学非常勤講師跡見学園女子大学教授九少卜1大学工学部教授「美術に関する国際交流の援助」-57 -ティツィアーノ初期作品(〜1516)についてティーノ・ディ・カマイノ作皇帝ハインリッヒ7世の墓のルネッサンス美術への影響とその歴史的源パルテノン時代の葬礼美術なる空間の東西計5件

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