2) Liber Pontificalis, II, p. 1-34, p. 11. 17 4£. 4) ibid., p. 175. 5) G. Schiller, Iconography of christian art, 1971, p. 147, MPL, 54, 312. 6) H. Belting, Die Einhardsbogen, Zeitschrift fur Kunstgeschite, 1973, 2/3, pp. 93-121. 1974, p. 599. の上のアーチの図像は,皇帝と教皇に与えられた職能がキリストまたはペトロから与えられたものであることを明示する。ペトロは最初のローマ教皇,ローマ教会の保護者である。ここではローマ的な擬人像の女王聖母よりも,世界的教会の像ペトロが新しい帝国の保護者にふさわしいと考えられた。公的な作品からマリア・レジーナの像が消えた後,カンパニア地方や10世紀のサン・セバスティアネルロ等の数例をのぞいて,ローマでは12世紀まで姿を見せることがなかった。多くの例がレオ3世以前に集中しているのだ。レオ3世がそれまでのローマの伝統の継承者というより,新しい帝国の創始者として,それにふさわしいと考え,選んだのが初期キリスト教時代のイメージであった。レオの会堂の「叙任」の図像は,旧サン・ピエトロ聖堂のモザイクに始まるように,シャルルとしレオの同盟により神聖ローマ帝国の実現に先立って,表明された新帝国の理念である。従ってこの作品は,世界支配を実現した初期キリスト教時代を意識し,その再生を祈念したものとみなすことができる。1) M. Andalora, II Liber Pontificalis e la quessione delle immagini da Sergio I a Adriano I, Roma e I'eta carolingia, Roma, 1976, pp. 69-77. 3) H. Belting, I mosaici dell'aula leonina come testemonianza della prima "renovatio"nell'arte medievale di Roma, Roma e I'eta carolingia, 1976, p. 7) D. Giunta, I mosaici dell'arco absidale della basilica dei Ss. Nereo e Achilleo e I'eresia adozionista del sec. VIII, C. Davis Weyer, Art Billetin. vol. L VI, 8) H. Belting, op. cit. p. 168. -104-
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