鹿島美術研究 年報第9号
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6.研究の成果※ 筆者の取り扱う「詩軸」には,従来からの意味とは若干ながら異なる点が含ま詩画軸の成立を考察する際,単に宋元の影靱のもとでの禅宗と結びつけるだけでは不十分ではないかと考える。儒教の影脚がやはり大きな要因として働いていたことに注目すべきである。そして中国との間に高麗および李朝の存在があったことを踏まえる必要がある。それによってより明確な室町詩画軸の位置づけが可能になってくるのではないだろうか。れていることをお断わりしておきたい。-196-

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