⑱ 聖なる空間の東西研究者:九州大学工学部教授前川道郎ほか3名研究助成申請時の計画ではニューヨークのメトロポリタン美術館中世美術分館をも訪ねる予定であったが,研究賢金の制約のため,今回はフランスおよびドイツの中世と現代のキリスト教教会堂の空間の現地調査と討論にとどまっている。日本の宗教空間との比較論に踏み込むこともできなかったので,研究内容は当初の大テーマ「聖なる空間の東西」はかなり限定的に推移して「キリスト教の信仰と神学と教会堂」という実質上の内容となった。現地調査は,まず黒岩氏が1991年6月21日にパリに発ってレンタカーの手配その他,調査の下準備を行ったのち,6月23日〜7月7日の日程で調査,討議を行った。現地調査の主要な対象は以下の通りである。サンリス:ノートルダム旧大聖堂ソワッソン:サン・ジェルヴェーサン・ポルテ大聖堂ラン:ノートルダム大聖堂ランス'.ノートルダム大聖堂シャルトル:ノートルダム大聖堂ブールジュ:サンテチェンヌ大聖堂パレ・ル・モニアル'.サクレ・クール聖堂クリュニー:大修道院遣跡トゥールニュ:サン・フィリベール聖堂オータン:サン・ラザール大聖堂ヴェズレー:サント・マドレーヌ聖堂フォントネー:シトー会旧修道院ロンシャン:ノートルダム・デュ・オー礼拝噛ストラスブール:ノートルダム大聖堂ヴォルムス:ザンクト・ペータマリア・ラーハ:修道院聖堂ケルン:大聖堂,ザンクト,アンドレアス(アルベルトゥス・マグヌスの羞所)アーヘン:宮廷礼拝堂--216-
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