鹿島美術研究 年報第9号
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2。平成3年度「美術に関する国際交流の援助」(注)「(1)調査研究」は,30頁を参照。(2) 外国人研究者招致招致研究者:中国敦燎研究院美術研究所所長助理(1)期1廿]平成3年4月1日〜平成4年3月31日(1年間)(2) 東京芸術大学大学院美術研究科に在籍し,日本画及び日本の古美術を研究。東京国立博物館,京都国立博物館,奈良国立博物館にて古美術を研究。修了制作の模店・法隆寺金堂壁圃の為,法隆寺金党:内を特別拝観,壁圃の調査に当る。(3) 招致研究者の研究活動状況侯黎明君は,平成元年に東京芸術大学美術学部日本圃研究室へ客貝研究貝として,日本圃及び日本の古美術の研究を目的として米日した。日本圃の陥礎として,梢物の写生及び日本圃顔料による済彩圃また,古美術の研究として,高松塚古瑣壁圃の模写ではより高度な材料,技法を習得した。平成2年度には大学院を受験し合格した。修士課程の院生として古典研究を主とする日本面第3講座(平山郁夫研究室)に於いて研究を続けることになった。日本画の制作として,清春高原に滞在,風景の写生を重ね,吉井圃廊(東京・銀座)にて作品を発表している。古典研究として,東京芸術大学芸術賽料館の模本,春日権現霊験記を模写し,鎌倉時代の絵巻物の表現及び技法を研究した。修了制作の模写,法隆寺金堂壁面第6号壁観音菩薩部分では,天平時代の仏教絵画を研究,制作1:j:1に奈良,法隆寺金堂を特別拝観,調査・研究に当る。その結果水準のい模写となった。制作では,母国で取材した中国奥地の荒涼とした風景を横長の画面にまとめ,自然① 日本画及び日本の古美術の研究侯黎明-269-

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