鹿島美術研究 年報第9号
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芦p>、、-f—v)ヽo1935 客船Normandieの喫煙室を四枚の金漆の大レリーフで飾る。1942 バリで死去1920年代の最も多産な装飾美術家で,彫刻,漆芸,家具製作,金工など,さまざまな技■1920, Art et Decoration, 1920, Mobilier et Decoration, 1926, etc) 〔EileenGray〕(1879-1976)1879 アイルランドのEnniscorthyに生れる。1898 ロンドンのSladeSchoo]で絵を学ぶ。Sohoで中国漆の修複作業を見かけて技術を1902 父の死(1900)後パリに出てAcademieColarossiとAcademieJulienで絵を学ぶ。1907 Bonaparte街に居を定める。スガワラに会い漆芸を習うと共に,彼の助力を得て多1913 Salon de la Societe des Artistes Decoratifsに出品。JacquesDoucetが屏風《LeDestin》を購入。1919 Lota街のLevy夫人の家の家具,敷物,総漆塗りの壁面装飾などを手がける。1922 Faubourg-St. Honoreに画廊を開き,漆屏風家具,照明具,鏡,壁掛け,敷物な• Dunandについての調査活動R代表作と作風術を駆使した。初期はアール・ヌーヴォー風の曲線文様を多用したが,次第に幾何学的装飾を行なうようになった。1912年にスガワラに漆を習って以後は東洋風の巨大な装飾パネルを制作して,同時代の漆工芸のブームの原動力となった。その意匠にはあまり創意がうかがえず,同時代のさまざまな様式の折衷であることが多いか,概してNeo日Cubisme風であるということができる。(PierreCabanneの著書より引用)。①パリ装飾美術館所蔵の卓子,花瓶類の撮影と記録の入手。②パリ市近代美術館(Palaisde Tokyo)所蔵の壁面装飾の撮影と記録の入手。③パリ市内主要圃廊所蔵作品の撮影。④パリ装飾美術館付属図書館所蔵の当時の文献の複写と撮影(!'artet !es artistes 1919 ⑤長男の漆芸家Bernard氏の手許にある作品と『技法ノート』の撮影。くの漆芸作品を作り始める。どを展示販売する。DeStij]の人たちの注目を受ける。275

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