0プーシキン美術館図書館2. IFLA美術図書館分科会セッション/ワークショップの研究発表3.モスクワの美術関連図書館調査目録化及び活用計画を図る。以上が当而の計画概要である。テーマ及び発表者名は別記発表主題一覧のとおりであり,全体的特徴として下記の3点が指摘できる:0地元ソ連の美術図書館関係者の発表が例年になく多く,これまで知られることのなかった活動の現況が紹介された意義は極めて大きい。0文化・芸術という広い枠組みの中で,レーニン図書館をセンターとした書誌情報の全国的なコンピュータ処理システム〈SOYUZKULTURA〉(文化ソユーズ)が構築されている。また,トレチャコフ・ギャラリーを中心とした美術情報ネットワークの計画の進展も幾われるなど,ソ連における全国レベルでの美術情報政策の存在か‘1リ]らかになった。0国際的な動向では,画像データベースの構築から圃像通儒の実験に至る研究の現況とその有効性についての論議,及び北米の研究図書館グループの連携活動や美術図書館専門職の職能の重要性が改めて浮き彫りになり,より高度なアート・ド共ュメンテションが展開されつつある現況か示された。実地に調査・訪問した図心館の概況と全般的特徴を記す。モスクワの国立美術館としては,国内美術を1、レチャコフ・ギャラリーが扱い,として西欧美術をこのプーシキン美術館が扱う。範囲は古代エジプトから現代美術までと幅広い。蔵書数15万点以上。職員10名。利用者数年間約6,000人。湘外関連機関との査料交換,特に展覧会カタログの交換に力を入れ,日本とは次の6館と継続中。東京国立近代美術館,国立西洋美術館,横浜美術館,一世田谷美術館,ブリヂストン美術館,山種美術館。図書館は美術館の1階であるがアクセスはあまり良くない。座席は10席程度でカード目録や各種参考図書類,各国語の辞典が揃っている。狭いながら充実したコレクションが利用できる点は,地元の関係者も高く評価している。近年中に近接の建物に移転予定。0国立中央演劇図書館-289-
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