容そのものがプレイクの思想と背反することも多いから,彼はある種の批判的関係をテクストとの間に設定している。また『楽園の門』(1793)なぞはむしろプレイク自身の寓意図像集制作の試みだった。これに対し,『夜想』はそれがもっとも素直に,しかし量的にも徹底して用いられた例だろう。そしてこれを好機としてこれ以後,プレイクは寓意像を表現へと内在化していく。この面においても『夜想』はプレイクの芸術にとって重要な結節点になるのである。-20 -
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