鹿島美術研究 年報第11号
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(2) 海外派遣「寺社縁起絵巻物について」"BuddhistPainted Scrolls from Japan" 「日本の庭園について」"JapanGardens" 「地獄絵と極楽絵について」"Ideaof Social Justice in Buddhism Paintings of Hells 報告者:共立女子大学国際文化学部専任講師フランス国立人文科学研究所客員研究員平成6年3月にインドのニューデリーにあるフランス人文科学研究所より招待され,現地にて以上のような日本の文化と仏教美術について英語で発表いたしました。「寺社縁起絵巻物について」を発表しました。第2発表は,IndiaInternational Center にて,"JapanGardens"つまり,「日本の庭園について」を発表しました。第3発表は,第一発表と同様にTibetHouseにて,"Ideaof Social Justice in Buddhism ました。発表には30人から40人前後の研究者,大学生,インドの僧と,多くの参加者がありまたその国籍も,フランス人,イギリス人,アメリカ人とさまざまでした。発表終了後いろいろな質疑応答があり,結局45分間の発表は2時間を超え,非常に有意義な交流ができました。日本の美術は,ほとんどインドでは知られてなく,インドの研究者たちは,日本の作品の保存状態がとてもよく,また説話的な絵画にたいして非常に興味を示したことが,私にはたいへん興味深いことでありました。インドでは,学術発表の際に連続して盛況な参加者を得ることが余りないと聞いていましたが,私の発表には,大勢の方々が連続して参加してくださってとても光栄でした。① 日本美術についての連続講演第1発表は,TibetHouseにて,"BuddhistPainted Scrolls from Japan"つまりPaintings of Hells and Paradise"つまり「地獄絵と極楽絵について」を発表いたしand Paradise" Peschard-Erlih Erika(ペシャール・エルリー・エリカ)-24-

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