するテーマが中心だった。またデ・ヴァレ教授はサトリクムで,青柳正規教授はタルクィニアでそれぞれ発掘を進めているので,発掘方法,実測方法,比較研究の進め方に関しても相互の意見聴取を行なった。熊本大学では,堀内清治名誉教授と伊藤重剛助教授が進めているギリシア建築設計法に関する研究が,デ・ヴァレ教授の研究ときわめて近いため,実りある研究会となったという報告を,デ・ヴァレ教授と伊藤助教授から受けた。く学生指導〉東京大学では文学部美術史学科の学生に対し,熊本大学では工学部建築科の建築史を専攻する学生に対し,ギリシア・ローマ建築に関する文献の紹介,研究の進め方などを熱心に指導頂いた。そればかりでなくヨーロッパの大学生気質など一般的な話もされ,学生たちにとっては貴重な体験となった。-28-
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