鹿島美術研究 年報第13号
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申ー名氏河野元昭東京大学教授国立西洋美術館学芸課1アイゼンバーグ主任研究官(ミシガン大学名普謝)越川倫明新藤武弘跡見学園女子大学教授I書溢大霜冒凹「国際交流の援助」(外国人研究者招致)請者所属・職名マーヴィン・招致研究者目的・期間国立西洋美術館では1996年2月〜4月の会期で企画展「イタリア・ゴシック祭盟画の再構成:マリオット・ディ・ナルドの《聖母戴冠》」を開催した。ミネアポリス美術研究所,グランド・ラピッズ美術館,国立西洋美術館所蔵の作品からなり,解体された祭坦画を再構成する試みである。アイゼンバーグ教授は14世紀末イタリア末期ゴシック絵画の権威であり,マリオット祭痘画の最も有力な研究者である。美術館側と共同比較調査と,講演会を行った。(1996年2月3日〜2月13日)跡見学園女子大学文学科では,昨年から外来講師を招聘しセミナーを開催している。今回は,日本でも知名度が高く,その研究に多くの専門家の関心を集めている仏教彫刻の専門家金・韓国弘益大学教授を招き,大学での講演会と東京国立博物館資料館セミナーを開催した。清水教授は,米国における水墨画研究の第一人者である。最近は関心を日本近世絵画に及ぼし,18世紀京都画壇を中心に芽生えた新しい絵画の動向を全体として,個々の画家の伝記・作品調査を通じて考察するために来日した。伊藤若沖と丸山応挙が主なる調査対象である。具体的には関東一円に所在する若沖,応挙,繭白,大雅,芦雪等の作品の調査から始める。アメリカでの美術史研究の新方法に通じた氏の研究は新しい知見と成果をもたらすであろう。(1996年2月1日〜3月31日)(1995年11月26日〜12月2日)清水義明(プリンストン大学麟)計7件434万円援助額(万円)19 55 80 -12 -

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