―12―第13回鹿島美術財団賞授賞式・2006年助成金贈呈式・研究発表会(年報22号別冊)に掲載された研究者を対象として、2005年12月21日に開催された選考委員会にて選考した結果、次の2氏が受賞者に内定し、2006年3月9日開催の理事会で正式に決定した。授賞者:黒川古文化研究所 研究員 竹浪 遠氏早稲田大学大学院文学研究科 博士後期課程 久米順子氏財団賞の授賞式は2006年5月12日午後1時30分より、鹿島KIビル大会議室で行われ、選考委員を代表して、大高保二郎・早稲田大学文学部教授から選考理由の説明があった後、当財団会長鹿島昭一より、上記、授賞者に対して賞状と副賞50万円を授与した。大高保二郎選考委員(早稲田大学文学部教授)の選考理由説明当財団では、美術研究の一層の充実をはかり、研究意欲を高めるため1993年度から鹿島美術財団賞を創設し、毎年「美術に関する調査研究」助成を受けた研究者のうち、特に優れた研究者2名に対して授与している。本年度は2004年に助成を受け、提出期限までに研究報告書を提出し、『鹿島美術研究』鹿島美術財団賞選考委員会は2005年12月21日に開催され、有賀、大高、小佐野、木村、河野、高階の6名の選考委員で審議された。2004年度「美術に関する調査研究の助成」を受けた方々の研究報告書46件のうち、指定期日までに提出された44件を対象に慎重な審議と活発な論議が交わされた。ここ数年、確かな成果を上げての優秀な報告書が着実に増えてきているが、特に今年度は最終選考にまで残った複数の報告書をめぐって、財団賞の決定が難2.美術振興事業① 第13回鹿島美術財団賞授賞式左 久米氏 右 竹浪氏
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