第18回財団賞は、2009年度『鹿島美術研究』年報第27号別冊に掲載された研究報告書のうち46篇の論文を対象に、2010年12月17日に開催された選考委員会において、高階秀爾、河野元昭、小佐野重利、大髙保二郎、それに、私、有賀祥隆の5人の選考委員による慎重かつ厳正な審査を経て内定し、2011年3月10日開催の理事会で正式に決定されました。4.美術普及振興⑴ 第18回鹿島美術財団賞授賞式・2011年助成金贈呈式・研究発表会① 第18回鹿島美術財団賞授賞式 福岡アジア美術館収集展示係長 ラワンチャイクン寿子氏財団賞の授賞式は2011年5月13日午後1時30分より、鹿島KIビル大会議室で行われ、選考委員を代表して、有賀祥隆・東京藝術大学客員教授から選考理由の説明があった後、当財団会長鹿島昭一より、上記、授賞者に対して賞状と副賞50万円を授与した。当財団では、美術研究の一層の充実をはかり、研究意欲を高めるため1993年度から鹿島美術財団賞を創設し、毎年「美術に関する調査研究」助成を受けた研究者のうち、特に優れた研究者2名に対して授与している。本年度は2009年に助成を受け、提出期限までに研究報告書を提出し、『鹿島美術研究』(年報27号別冊)に掲載された研究者を対象として、2010年12月17日に開催された選考委員会にて選考した結果、次の2氏が受賞者に内定し、2011年3月10日開催の理事会で正式に決定した。授賞者:東京藝術大学非常勤講師 小林亜起子氏選考の対象となった論文には注目すべき甲乙つけ難いものが多く、一次選考・二次選考と意見交換を重ね― 13 ―ラワンチャイクン氏 小林氏 有賀祥隆選考委員(東京藝術大学客員教授)の選考理由説明
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