「リトルマガジン」はアメリカの美術家たちとの交流の場となっていた。『タイガーズ・アイ』では、シュルレアリストたちとともに、多くの抽象表現主義の作家たちも参加し、「海」や「崇高」といったテーマに対して、それらを主題とする作品が相互に掲載された。以上のような点から、本研究では、抽象表現主義が台頭しつつある1940年代のアメリカ美術において、言論空間の形成および主題の共有という観点から、「リトルマガジン」の果たした役割を明らかにすることを目的とする。
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