鹿島美術研究 年報第32号
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⑵ 東京美術講演会………………………………………………………………………300万円本年度の東京美術講演会は高階秀爾大原美術館館長の総合司会、河野元昭京都美術⑶ 美術講演会講演録……………………………………………………………………135万円「ルネサンス・天才たちの競演―レオナルド、ラファエロ、ミケランジェロ―」(『第42回美術講演会講演録』)      〔内容〕       司  会 早稲田大学文学学術院教授 大髙保二郎いたこと、そして《シルヴェットの胸像》がその造形においてキュビスムの流れを汲むものであることを鑑みると、この評価の背後には自己の歴史観を正当化する意図があった可能性を指摘することもできる。一次資料は歴史の証言であり、そこには表出する出来事の背後で複雑に絡まり合うそれぞれの思惑が渦巻いている。それを考慮に入れ、改めて展覧会という営為について考える時、本調査研究は、ひろく現代の美術シーンにおける展覧会の機能を検討する材料ともなるであろう。工芸大学学長の司会により以下のとおり実施された。日   時:2014年10月30日 午後2時30分〜5時30分会   場:鹿島建設KIビル 大会議室出 席 者:約210名総合テーマ:『琳派の謎』       総合司会  大原美術館館長        高 階 秀 爾       司  会  京都美術工芸大学学長     河 野 元 昭      講演『俵屋宗達 琳派の祖の真実』             東京藝術大学大学美術館准教授 古 田   亮       講演『尾形光琳 江戸行きの謎』             実践女子大学文学部教授    仲 町 啓 子      討議      コメント   蔵野美術大学造形学部教授   玉 蟲 敏 子なお、この美術講演会の詳細は、後日『第43回美術講演会講演録』として刊行される。

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