吉側から提出した図案を事務局側の中島仰山や納富介次郎が修整したと考えられる。最後に，これもまた近代美術工芸史全般にとっての研究資料となる，博覧会目録等に登場する作家名を効率的にまとめるために，各博覧会の出品目録や受賞者一覧からの情報をデータベースとして作成していることについて報告したい。第一から五回の内国勧業博覧会，ウィーン博，1876年フィラデルフィア博，1878年パリ博，1904年セントルイス博，1910年ロンドン日英博の出品目録，メルボルン，1881年パリ博，1888年バルスローヌ博の受賞者リストの内容を入力しおえた。現在のところ，データ加工の段階にあり，特に作家ごとの出品歴リストに調査した作品の所在を，たとえ博覧会出品作品でなくとも，作家の作品としての情報を加えたデータベースに作り直し，研究成果物とする。-167-
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