鹿島美術研究 年報第10号別冊(1993)
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ヽヽヽヽノ/~ \ 独占的に造立することになっていたが,明円と成朝から抗議が出て(注13),結局院尊は講堂の仏像だけを担当することになる。興福寺講堂の安置仏は,本尊の丈六阿弥陀如来像と両脇侍像,維摩居士・文殊菩薩像,および四天王像である。院尊の再興像は,その後のたび菫なる火災のため,残念ながら今日に一体も伝わらない。しかしそれらの像がどのような図像形式であったのかについては,京都国立博物館の興福寺曼荼羅や,諸社寺に伝わるいくつかの春日社寺曼荼羅によって,かなり詳細に知ることかで7.長岳寺左脇侍(観音)菩薩像背面10.専定寺阿弥陀如来坐像ノ.. / / 8.長講堂右脇侍(勢至)菩薩像背面11.興福寺講堂左脇侍像(興福寺本春日社寺曼荼羅部分)\ノ\→、入9.峰定寺千手観音坐像12.興福寺講堂右脇侍像(興福寺本春日社寺曼荼羅部分)r -24-ヽr‘

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