される。(4) 千野香織「春日野の名所絵」(『秋山光和博士古稀記念美術史論文集』所収平(6) 注1拙稿では,宮曼荼羅に先行する実景絵画の4つの系譜を想定した。その中でも,本格的着彩画であり,宮曼荼羅成立の直接の上壌となったと考えられることから,本稿では名所絵を中心に取りあげて考察する。(8) 注7亀田論文。(9) 宮島新一「神が宿る土地の姿」(日本美術全集第9巻『縁起絵と似絵』所収平成5年8月講談杜)。(10) 千野香織「名所絵の成立と展開」(『日本屏風絵集成』第10巻所収昭和55年3月講談杜)。(11) 注1諸論文参照。(12) 注1川村,松本論文。(13) この図様の検討にあたり,作品によっては図版が不鮮明なため,モチーフの有無の判別が困難なものもあった。したがって比較的多くの作品で確認できた例を中心に挙げている。(14) 本社南門から若宮杜にいたる,いわゆる御合道沿いは,現在も竹柏の原生林として知られる。(15)菅沼孝之「自然」(『春日大社』所収昭和59年5月大坂書籍)。(16) 『春日社記録ー』所収。(17)平田寛「絵様と紙形」(『国華』1015号昭和53年8月)。(18) 谷口鉄雄「信貴山縁起絵巻に於ける同一構図の反復について」(『清閑』第19冊昭関する指摘がある。角度から,林檎の庭を描く。(21)秋山光和「春日権現験記絵巻」(『御物衆成絵画1』所収昭和52年5月)。成3年7月便利堂)。(5) 『後鳥羽院哀記』建保2年(1214)4月8日,18日条。(7) 亀田孜「興福寺の絵画と絵所絵師」(『仏教芸術』40号昭和34年9月)。和19年1月)において,すでに絵巻における同寸同形の建築モチーフの反復状況に(19) 巻1第1段,巻7第1段,巻16第2段,巻18第5段。なお,巻6第1段も同様の(20)巻5第3段,巻7第1段,巻7第3段,巻14第4段。-256-
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