〔Bタイプ〕〔Aタイプ〕(2) 灌湘八景図(4幅)(3) 山水図(1幅)(4) 釈迦・花鳥図(3幅)のうち花鳥図(5) 三酸・花鳥図(3幅)のうち三酸図(6) 花鳥図(1幅)(7)鉄拐図(1幅)(9) 竹虎図絵馬(1面・大永5年)(1) 山水図押絵貼屏風(6曲1双)(2) 西湖図(1幅)(3) 僻香猫図(2幅)(4) 伯楽相馬図扇面(5) 女仙図扇面(1面・貼交屏風のうち)これらの印以外にも元信印はいくつか見出されるが,使用例が乏しいため,基準印とみなすには到らなかった。ただ,そうした中で例えば福岡市美術館蔵「寒山拾得図」右幅の印や奈良県立美術館蔵「洛中洛外図帖」に捺された印などは,作品の質の高さを考えた場合,今後基準印となりうる可能性を秘めているといえるかもしれない(注3)。また,これまでみてきた元信印はすべて朱文印だが,白文の壺形印もみうけられ,管見の範囲でも5作品(注4)への使用が確認される。だがこの印についてはその刻字が確実に「元信」と読めるか否かという問題があり,未だ研究者の間で見解の一致をみていない(注5)。よって,ここでは慎重を期す意味から,基準印と考えるのは差し控えたい。なお,以下がA■E印を捺す作品のうちの主要なものである(※はその印の特徴を有するものの,印影が不鮮明なため,断定を控えたものを示す)。(1) 山水図扇面(1面・貼交屏風のうち)※(8) 琴棋書画図屏風(6曲1隻)(10) 香厳撃竹図(1幅・伝庵宗器賛)(6) 山水図屏風(6曲l双)のうち右隻(1面・貼交屏風のうち)南禅寺東海庵頴川美術館東京国立博物館静岡・個人蔵和歌山・個人蔵『日本画大成』所収フリア美術館大福光寺香雪美術館フリア美術館石川県立美術館カリフォルニア大学バークレー校南禅寺南禅寺香雪美術館-365-
元のページ ../index.html#373